【2021/8/8】JCL第5戦大分 キナンサイクリングチーム畑中勇介選手が4年ぶりに優勝!


一般社団法人ジャパンサイクルリーグ(以下「JCL 」という)が主催する自転車ロードレース「三菱地所 JCL ロードレースツアー 2021 」、その第 5 戦となる「コーユーレンティアオートポリスロードレース」が 8 月 8 日(日)、大分県日田市のオートポリスにて開催されました。 終盤に圧倒的優勢を築いたキナンサイクリングチームから、畑中勇介が残り 3 周で単独アタックを決め、独走優勝を飾りました。

今回はツール・ド・フランスなどの国際大会と同様に、各チームのチームカーが、 JCL の大会では初めてレースを伴走。コース上で選手への指示やサポートを行い、その光景は本場欧州のロードレースに一歩近付いた、華やかなものになりました。
さらに市民レースも同時開催され、8 月 7 日 には JCL ホビーレース、 8 日 には 4 時間耐久エンデューロも実施され、各地から愛好者が集まり健脚を競いました。
大会は有観客で行われましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、8 月 1 日に全国知事会で県外をまたぐ移動の自粛が要請されたことから、検温の実施や県外からの来場者全員に抗原検査を要請するなど、十分な感染対策をしながら実施されました。

以下、本大会の模様をまとめたレポートになります。
「コーユーレンティアオートポリスロードレース 」 は 畑中勇介 が優勝
国内ロードレースのプロリーグ「三菱地所JCL ロードレースツアー 2021 」の今季第 5 戦、「コーユーレンティアオートポリスロードレース」が 8 月 8 日、大分県日田市のオートポリスで開催された。

4.674kmのサーキットを 25 周、 116.85km で争われたレースは、雨中のサバイバルレースで先頭集団に 5 人を残したキナンサイクリングチームが、波状攻撃から残り 3 周で畑中勇介の独走に持ち込むことに成功。逃げ切った畑中は 2017 年全日本ロード以来となる、 4 年ぶりの公式戦勝利を挙げた。

モータースポーツのサーキットとして知られるオートポリスだが、かつて全日本選手権ロードレースや国体ロードレースなど全国大会の会場にもなったコースだ。標高 800m の山肌に設けられたコースは前半が下り基調、後半が上り基調となるアップダウンコース。残り 1km からの 500m は7 %程度の勾配が続き、展開次第では集団が大きくばらけることも予想された。

台風接近でレーススタート直後から雨が降り出し、レース前半は時折強く降る場面も。そんな中レースは序盤からアタック合戦の激しい展開となった。敢闘賞を獲得した地元・大分の宮崎泰史(スパークルおおいたレーシン グチーム)らが幾度もアタック。他にも小さな逃げができては吸収されるという動きが繰り返されたが、最初の周回賞が設定された 10 周目を前に集団が大きく割れ、 52 人でスタートしたメイン集団が早くも 23 人に絞られた。

17周目までにはさらにメイン集団は 13 人ほどに。幾度もアタックと分裂、合流を繰り返しながらレース後半に形成された先頭集団には、他チームが全て単騎となる中、キナンサイクリングチームのみが出場 6 人中 5 人が入るという、圧倒的な数的有利を築くことになった。各選手が入れ替わり立ち替わり攻撃を仕掛けるキナン勢に対し、五輪ロードレースからJCLレースに復帰した増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が単騎対抗を続けるが、徐々に旗色が悪くなってきた。

残り3 周に入り、キナンは山本元喜、そして弟の大喜が連続アタックを敢行。そしてカウンターで畑中がついに動いた。この日の畑中は、スタートしてから調子の良さとコースへの適性を感じ、レース後半には勝利を意識したという。チームメ イ トのアタックに対応するライバルの顔色を見ながら、持ち前の勝負勘を最大限に発揮して、切れ味鋭く決定的なアタックを一発で決めてみせた。

キナンの波状攻撃にスタミナを削られていた他チームは、集団でさらに 4 人を残すキナン勢に対して、追走をまとめきる力は残っていなかった。畑中は残り 2 周半を安定した走りで逃げ切り、独走で最終的には 2 位に 1 分半の大差を付けてフィニッシュ。今季キナンに移籍しての初勝利というだけではなく、同じく終盤独走で制した 2017 年の全日本選手権以来の優勝。久しぶりの勝利に 36歳のベテランは「今年迎えてくれたキナン、チームの皆さんに、会社にもチームにも感謝したい」と言葉を詰まらせた。
この日のレース結果を受けてのシリーズ各賞は、新人賞のホワイトジャージは宇賀隆貴(チーム右京相模原)が獲得。山岳賞のレッドジャージは山本元喜(キナンサイクリングチーム)で変わらず、そしてスプリント賞のブルージャージと個人ランキングトップは、ともに畑中が獲得した。

選手コメント
優勝、イエロージャージ (個人ランキングトップ)、 ブルージャージ (スプリント賞)

畑中勇介 (キナンサイクリングチーム
「勝っていた時期もあったんですが、ここ2 年、 3 年に近いかな 1 位はなかったのでホントうれしかったです。広島でも調子よくて、そこから一カ月練習をしてきてさらに上がっている感覚がありました。レーススタート前の段階ではエースということは決まっていなかったんですが、コースに親和性が高いことがわかったので、後半は僕(がエース)で行こうと思って待機していました。後半 10 数
名になったときにキナン選手が多かったので、ここからキツイことをしていこうとしました。キツイのが得意な山本元喜・大喜兄弟が相当動いてくれて、 さらに トマ選手も動いてくれました。そこで僕は動いていなかったのでしっかり敵のチームの様子を見て (アタックを 一発で決めました。」

【リザルト】
コーユーレンティアオートポリスロードレース
116.85km 平均速度 40.71km/h
1 畑中勇介 キナンサイクリングチーム 2:52’13” 0″
2 石原悠希 チーム右京 相模原 +1’35” 140
3 山本大喜 キナンサイクリングチーム +1’36” 80
4 谷順成 那須ブラーゼン +1’37” 50
5 山本元喜 キナンサイクリングチーム +1’40” 40
6 増田成幸 宇都宮ブリッツェン +1’41” 30