【2022/6/4】国枝慎吾選手 全仏オープンシングルス 4年ぶり8度目の優勝!(EXERACER PRO使用)
車いすテニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレーコート)の男子シングルス決勝戦が6月4日に開催され、第2シードで出場した国枝慎吾選手が、第3シードのG・フェルナンデス選手(アルゼンチン)を6-2、5-7、7-5のフルセットで破り、2018年以来の4年ぶり、8度目の優勝を果たしました。
国枝選手が使用するのはiRC TIREのEXERACER PRO。
車椅子テニス界のレジェンドが、また一つ新たな歴史を刻みました。
全仏昨年準優勝の国枝選手は初戦免除のため、準々決勝から登場しました。
準決勝では初出場の16歳、小田凱人をストレートで下し、順当に決勝に進出しました。
この試合の第1セット、国枝選手は序盤から5ゲーム連取に成功し、第7ゲームではこの日初のブレークを許すも、第8ゲームをキープして先行。
続く第2セットでは、第5ゲームで先にブレークを許すものの、第6ゲームから3ゲームを連取。
ゲームカウント5-3、第9ゲームでサービング・フォー・ザ・マッチを迎えるが、そこから4ゲームを連取されセットカウント1-1に追いつかれる。
迎えたファイナルセット、第1ゲームでブレークを許した国枝選手は2ゲームを連取。
しかし直後には4度のブレークチャンスを掴まれる厳しい展開となるも、11分に及んだ第3ゲームをキープ。
その後は互いにブレーク合戦、しかし終盤で2ゲームを連取した国枝選手が2時間半越えの激闘を制した。
38歳の国枝選手にとっては、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハードコート)に続く、四大大会27度目のシングルス制覇です。
また、女子車いすテニスでは、世界ランキング2位の上地選手が、世界1位でオランダのディーデ・デフロート選手と対戦しました。
上地選手は通算15勝27敗と負け越しているデフロート選手に対し、第1セットは競り合いましたが、最後は4-6で押し切られました。
第2セットは終始相手のペースで1-6で落とし、セットカウント0対2で敗れて2年ぶり5回目の優勝はなりませんでした。
エクセレーサープロ
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