FORMULA PRO TUBELESS 4つの進化を調べてみた。その3
FORMULA PROの2つ目の進化は、新設計について教わりました。
今日は、3つ目の進化RBCC2について、Y氏から教えてもらいました!
RBCC2ってなんだろ・・・
3つ目の進化を教えてください!!
3つ目は、トレッドゴムに配合されているRBCCが進化したことについて説明するよ!
そもそもRBCCってなんですか??
RBCCの正式名称は「ライスブラン セラミックス コンパウンド」というものなんだ。米ヌカから作られる「RBセラミック粒子」をトレッドゴムに配合する技術で、シドニーオリンピック金メダリストの野口みずき選手の靴底にも使われたんだ!すごく小さいRBセラミック粒子は、小さなスパイクのように路面をがっちりと掴むことで、グリップを発揮していて、コンパウンドから抜け落ちても、新たな粒子が出てくるから、グリップ力は変わらないんだ。
また、吸水性に優れているから、ウェットな路面でのグリップ力を発揮しているんだよ!
RBCCってすごい!!!いいことだらけですね!
そのRBCCが今回、FORMULA PRO RBCC/S-LIGHT/X-GUARD全てに採用されているよ。
RBCCが進化したということは、グリップ力などとても良くなっているんですよね?
そうだね。タイヤの試作ができたらいくつかの評価項目があってそこで規定をクリアしているか評価しているんだ。ここでグリップ力や摩耗性について従来よりもよくなっているかどうかがわかるんだ!
どんな試験をしているか気になってきました・・・
進化した4項目を簡単に説明しましょう!まず転がり抵抗は従来より、5%向上したんだ。転がり抵抗の評価の仕方は、一定のスピードでタイヤを走らせ、惰性でどれだけ転がるか評価しているんだ。次に摩耗レベル。これは280%向上したんだ!
280%!?すごい・・・プロ選手のように長距離乗ってもなかなか減らないですね!
コンパウンドが進化したことによって、摩耗レベルが上がったんだ。摩耗試験は、やすりのような路面の上を走らせているんだよ。
次にグリップ力。これは15%向上したんだ。テストしてもらった選手の多くから「グリップ力が上がっている!なのに転がり抵抗も軽い!」と評価がでているんだ!
転がり抵抗が良くなって、乗り心地も良く、さらにグリップ力も上がっていて、コーナーでの安心感も抜群ですね!!
最後に耐候性について説明するよ。耐候性は230%向上したんだ! ゴムの一部を、オゾンに被爆させた状態で、ひび割れがいつ起こるか検証しているんだ。
耐候性に優れていると、時間が経つにつれて現れてくるヒビ割れなどが起こりにくくなるんだ!
劣化する原因として、紫外線、気温差、雨や結露による水分、オゾンなど、自然にさらされることによって劣化はしていくんだ。
なるほど~すごくわかりやすい説明でした!!
さらに面白い結果が判明したんだよ!
タイヤを使い始めて50㎞ほど走ると、さらに転がり抵抗が10%小さくなったことが分かったんだ!これは、ゴムの分子が安定したり、生産後のタイヤの残留応力(引き延ばそうとする力)がキャンセルされてタイヤの性能が引き出されるということだね!
これが二つ目の進化、『RBCC2』だよ!
すごい・・・。「レースは新品で」って思いますが、ある程度走ってからのほうがレースで使うには良いということですね!
その通り!!!