【2022/7/10】【快挙】国枝慎吾選手 悲願の全英優勝。車いすテニス男子シングル初、生涯ゴールデンスラムを達成!
2022年のテニスの全英(ウィンブルドン)選手権の車いす部門・男子シングルス決勝で、iRC サポートの国枝慎吾選手(ユニクロ)がアルフィー・ヒューエット選手(英国)と3時間20分に及ぶ死闘を制し、同大会で悲願の初優勝を飾った。
両選手共にブレーク13回、4-6、7-5、7-6という激戦のスコアで、ヒューエット選手は4度のマッチポイントを掴んだが、国枝選手がそれをすべて阻止した。
この勝利によって、国枝選手は車いすテニス男子シングルスで初めて「生涯グランドスラム」(選手生活の間に、国際テニス連盟が定めた4大大会すべてを制覇すること)を達成し、
同時に「生涯ゴールデンスラム」(グランドスラムに加え、オリンピック/パラリンピックでの金メダルを獲得すること)を達成した。
※健常者テニスも含め、生涯ゴールデンスラムを達成しているのは5名。
・シュテフィ・グラフ選手(1988年に年間ゴールデンスラムも達成)
・アンドレ・アガシ選手
・ラファエル・ナダル選手
・セリーナ・ウィリアムス選手
・ディーデ・デフロート選手(車いすテニス、2021年に年間ゴールデンスラムも達成)
ウィンブルドンの車いす部門は2016年から始まった。数々の大会を制覇してきた国枝選手にとって、唯一、手にしていなかったウィンブルドンでの優勝は悲願だった。
2022年は既に、全豪・全仏でも優勝しており、9月に開催される全米での勝利が叶えば、「年間グランドスラム」を達成することとなる。
7月9日土曜日には、グスタポ・フェルナンデス選手(アルゼンチン)とペアを組み、ダブルスでも優勝。(2014年以来、8年ぶり4度目の優勝)
国枝選手は、これらの勝利で、四大大会のシングル通算28勝、シングルス・ダブルス合計通算50勝となった。
また、車いすテニス女子シングルスでは、上地結衣選手(三井住友銀行)が、第1シードのディーデ・デフロート(オランダ)に4-6、2-6で敗れ、準優勝をおさめた。
グランドスラムシングルスで過去8度の優勝を誇る上地選手は、これがウィンブルドンでの初の決勝進出。
デフロート選手は昨年、テニス界史上2人目となる年間ゴールデンスラムを達成し、2022年も全豪・全仏を制している強敵。
この全英での勝利により、2022年年間グランドスラムに王手をかけることとなった。
上地選手は、ダブルスではダナ・マシューソン選手(米国)とペアを組み、第1シードのディーデ・デフロート、アニク・ファンクート組(オランダ)に6-1、7-5で勝って頂点に立った。
上地選手はこの種目で2年連続7度目の優勝となった。上地選手はダブルスのグランドスラムでは18度目の優勝。