【2025/5/24】RockShox Downhill Cairns 原つばさ選手 自己ベストの走りで存在感を示す

クランクワークス・ケアンズ2025、オーストラリアで開催——世界のトップライダーが集結

2025年5月21日から5日間にわたり、オーストラリア・クイーンズランド州ケアンズにて、国際的なマウンテンバイク競技大会「クランクワークス・ケアンズ2025」が開催された。クランクワークスは、世界各地を巡回するマウンテンバイクの祭典であり、今回のケアンズ大会は南半球での主要開催地として注目を集めた。

大会期間中は、スロープスタイル、ダウンヒル、デュアルスラロームなど多様な種目が実施され、世界各国から集まったプロライダーや若手選手たちが技術とスピードを競い合った。熱帯雨林に囲まれた自然豊かなコースは、観客にとっても迫力あるレース観戦の場となり、地域経済や観光への波及効果も期待されている。

昨年に引き続き、iRC TIREサポートの原つばさ選手(U19)が出走。日本ナショナルチャンピオンジャージを着用し出走する彼女は会場で多くの注目を集めた。
原選手は、4月に中国で行われたMTBアジア選手権ジュニア女子ダウンヒルで銀メダルを獲得したばかり。(記事)その勢いを保ったまま、今回の国際大会にも出場。
世界各国の強豪選手が集う中、果敢なライディングを披露し、難易度の高いセクションでも安定した走りを見せた。



決勝では惜しくも表彰台には届かず、順位こそ変動はなかったものの、原選手はシーディングランから大幅にタイムを縮め、トップとの差を30秒以内に詰める走りを披露。「今できることはやり切れました」と語るように、持てる力を出し切ったレースとなった。

昨年はマッドコンディションに苦しんだが、今回は一転してドライで暑い気候。地元選手が得意とするコンディションの中でも、原選手はロックセクションをベストラインで通過し、ジャンプやドロップも安定してクリア。「フランスでの経験が今回に活きた」と振り返った。
機材面では、木の根が多く不安定な路面を考慮し、iRC TANKEN GEKKOTA TLRで挑み、空気圧を前輪1.2、後輪1.3と通常通りに設定。
慎重な判断が功を奏し、全てのジャンプを成功させるなど、コースを存分に楽しむ走りを見せた。

今大会での経験は、今後の国際舞台でのさらなる飛躍に向けた大きな一歩となった。

原つばさ選手 レース後コメント
「順位は変わりませんでしたが、シーディングランからかなりタイムを縮められて、まだ30秒差ありますがベストランを出せたので満足です。今できることはやり切れました。

去年の雨の中でマッドなコンディションとはまるで違って、とてもドライで暑いレースでした。基本的に晴れの多い地域のようで、地元選手に対してはマッドコンディションの時は良いのですが、ドライコンディションの時は全く歯が立たず、とても速かったです。

心配だったロックセクションもベストなラインで走れて、その後は安定して多くのジャンプ、ドロップをクリアすることができました。
去年のフランスでかなり大きなジャンプやドロップを経験したのが今回のレースにも生きました。
全てのジャンプを飛ぶことができてコースを楽しむことができました。

空気圧は前輪1.2、後輪1.3にしました。ドライだったのでもう少し空気圧を上げてもいいかもしれないと思いましたが、木の根が多く、すくわれやすいコースだったのでいつもと同じセッティングにしました。」

RankBibNameNationSponsorsTime
1282Elleni TURKOVICAUSWhispli racing, Rockshox, SRAM, Wearelusty, Bikes N shocks, Troy Lee Designs, Reserve Wheels, Maxxis3:58.257
2281Indy DeavollNZLYeti NZ Devo Team, VIRIS NZ, NZMTBA, AJ Hackett Bungy4:07.449
3285Matilda HENNESSAUSRaw Racing Team4:08.982
4284Ursula SUMMERSNZLThe Alliance, Mad Love Media4:13.567
5286Chloe TsimiklisAUSYarra Valley Cycles. We Are Lusty. Oakley. MAXXIS. Forbidden. Deity. DT Swiss. Crank Brothers. Albek. Troy Lee Design. SRAM.4:17.221
6287Madison SHARPAUSMTB Racer, Nomb Bike Frame Amour, Krush, Deity Components4:24.868
7283TSUBASA HARAJPNiRC TIRE,HAKUBA HOSPITALITY GROUP,HAKUBA MTB CLUB4:39.384
8288Zali HunterAUSRise Racing & Rise Components4:44.532
9290Mika SMITHAUSRevolution Cycles4:52.102